カルテモストーリー -4- カルテモの歩み ~Part 2~

7月より、「カルテモストーリー」と題してカルテモの誕生秘話や今後の展望などを、代表取締役の内藤にインタビューしております。
お客様にカルテモはどんな会社なのかを知っていただく機会になれば幸いです。
第4回目は、「カルテモの歩み ~Part 2~」です。
前回はカルテモ創業から10年目までの振り返りでしたが、今回は11年目から今年、20年に至るまでの道のりを振り返ってもらいます。
もしかしたら、内藤自身も忘れかけていたストーリーが掘り起こされるかもしれません。
それでは早速、よろしくお願いします。

勝間田(以下「勝」):カルテモを創業して、今年で20年となりますが、創業後半(11年目から現在)で、特に印象に残っている出来事はありますか?

内藤(以下「内」):
やっぱり新型コロナウイルスへの対応ですかね。
たしか2020年の3月入ってすぐに学校給食が中止になったかと思います。
その段階では、感染見込み等は不透明な状況でしたが、新入社員と指導担当者と管理職以外の社員を在宅勤務に切り替えました。そして新人への指導がぎりぎり終了した3月の終わりに全員を在宅勤務としました。
当時、弊社はデスクトップPCを標準で使用していたのですが、「オリンピック期間を在宅にしようか」などと話していたこともあり、割とすんなり在宅への移行ができました。
まぁ、最初は、私と現在役員の堤とでデスクトップPCを車で運んだりしましたが(笑)

勝:創業当初と比べて、後半10年(11年目~今年)で大きく変わったことはなんですか?カルテモのことでも、翻訳業界のことでも構いません。

内:
ふたつあります。
ひとつは、機械翻訳がAI翻訳として進化し、それにあわせて弊社のPost Editへの考え方も少しずつ変化したことです。
弊社は、15年以上機械翻訳+Post Editの業務に対応してきましたが、10年前は「ReTranslation」という考え方で、あくまでも機械翻訳は補助的に活用するという考え方でした。その後、機械翻訳はAI翻訳としてリーダビリティが格段に向上しました。ただ一方で、リーダビリティ向上ゆえにエラーが見つけにくくなってしまったという声も聞かれます。
弊社ではPost Editに関して、作業としてのReTranslationは変わらないのですが、考え方としてAI翻訳に内在するエラーへのリスクマネージメントという概念を提唱しています。

もうひとつは、10年前に比べ会社が成長したことです。
10年前は、社員、常勤翻訳者あわせて数名の体制でしたが、現在は約30名の体制となりました。
この10年で多くの仲間が増えたわけです。そして皆さんが優秀で、会社の理念を理解していただき、それぞれ課題をもって業務に取り組んでいただいた結果として、いまがあることを実感し、本当に感謝しております。

勝:創業当初から比べると、翻訳業界も目まぐるしく変化しています。新しいトレンドやテクノロジーなどに、カルテモはどのように対応してきましたか?

内:
カルテモには「Challenge、Change、Create」という行動指針があります。
そういう意味では、新しいことには常に積極的に取り組んできたと思います。
機械翻訳/AI翻訳への取り組みや、翻訳支援ツール(CAT)などへの技術的な対応はもちろん、翻訳品質の定量化などは、20年前にはほとんどなかった概念も積極的に取り入れました。
カルテモは、過去の慣習や常識にとらわれない会社という意識は持ってきました。

勝:創業前半(1年目~10年目)と、創業後半(11年目~現在)で、会社としてもビジョンの違いはありますか?

内:
会社としてのビジョンに違いはないと思います。
ただ経営的な部分では少し変わってきたかもしれません。
個人的な話でもありますが、創業前半は「自分ががんばらなくては」という意識が強かったかと思います。
もちろん、いまも「がんばらなくては」という気持ちはありますが(笑)、一方で自分ががんばるだけではなく、「人を育てなくては」という意識が強くなってきたように思います。
「できるだけ人に任せる」というのが最近の私の課題となっております。

勝:最後に、創業から20年で叶った目標などがあれば教えてください。

内:
「理念を共有した組織をつくりたい」というのが20年前の漠然とした思いでした。
現在、たくさんの働く仲間ができ、すこしずつ仕事を移譲していけることは、会社が組織化しつつある段階なのかもしれません。
創業の時の思いをより堅実に実現するためにも「人を育てる」ことをこれからのテーマにしていきたいと思います。

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話は尽きないようですが、今回はこれでインタビュー記事を終了しようと思います。
これからも、世の中に「カルテモ」という名前が広く浸透するように、「翻訳と言えばカルテモだ!」とお客様に思っていただけるよう、スタッフ一同日々の業務を行ってまいります。
今後ともカルテモをよろしくお願い申し上げます。


株式会社カルテモ
広報担当
勝間田