カルテモストーリー -1- カルテモの社名の由来
勝間田(以下「勝」):まず、今更という感じはありますが、新しいお客様もいらっしゃることですし改めて「カルテモ」という社名の由来を教えていただけますか?
内藤(以下「内」):
カルテモは「Culture & Emotion」からの造語です。
「Culture & Emotion」はそのまま「世の中に文化と感動を提供する」という企業理念になります。「私たちの仕事は文化をつくること。そしてその活動を通し、心震わせるような感動を提供したい。」という思いを込めて命名しました。
10年務めた会社を退職、独立を決意したとき、「人の心に深く残るような仕事がしたい」と考え、ならば「文化と感動」をモチーフにした社名にしようと思い、夜眠れないほど悩み(笑)、考えた名前です。
文化の「Culture」はすぐに思いつきましたが、感動をどう表現するかかなり悩みました。
学校英語的には感動というと「Impression」になるかと思います。ただ、どうもしっくりと来ない感じでした。英語ネイティブ的にどうかということはまったくわかりませんが、うまく言えないのですが「強すぎる」印象を持ちました。また「Impression」もしくは「Impress」を使用した企業は当時とても多くあり、「差別化できない」という思いもありました。
そんな時出会った言葉が「Emotion」でした。なにか、とてもしっくり来たのです。
学校英語的には「感情」なんだと思いますが、その派生というか延長として「感動」でもいいかなと思ったわけです。
そして「Culture & Emotion」という「カルテモ」の原型ができました。
勝:社名をつけるにあたって、何か参考にしたものや、誰かから意見を聞いたりしましたか?
内:
MLV(野球の大リーグ)のカル リプケン選手のエピソードです。
リプケン選手は、メジャーリーグの連続試合出場記録を持つ伝説の選手です。
ある日、ラジオで彼の連続全イニング出場記録が途絶えた瞬間を紹介していました。
全試合そして全イニング出場記録を続けていたリプケン選手は、その年、大きな不調に見舞われ、みずから監督に欠場を申し入れます。それは、彼が自身の記録をストップさせる選択をしたことになります。
野球は、5回まで終了した時点で試合が成立します。すなわち、5回終了時点ではじめてリプケン選手の連続全イニング出場記録は途絶えることになるのです。そして5回終了時、球場中の観客がスタンディングオベーションで、リプケン選手の偉大なる功績と勇気ある決断をたたえ、リプケン選手はベンチ前で帽子をとって観客に応えました。
その模様を以下のように表現していました。
「スタジアムはエモーショナルな雰囲気に包まれた」
その時「Emotionだ!」と思いました。
私の「Emotion」という言葉との出会いでした。
勝:「カルテモ」以外に候補はありましたか?
内:
はっきりと候補になる言葉はなかったと思います。
会社名は、カルテモのように理念から命名されるほか、創業者の名前、業務内容、一般用語などさまざまな経緯でつけられるらしいのですが、あまりしっくりするものはなかったと思います。
前の会社の先輩からは「内藤商店」と言われたりしていましたが、あまりにも昭和ですよねぇ(笑)
そういう意味では唯一ピンとくるのが「カルテモ」だったわけです。
勝:会社名にまつわるエピソードや逸話があれば、教えてください。
内:
まず、一度で聞き取ってもらえないことですね。
最近はできるだけゆっくり、はっきり「カ・ル・テ・モ」というようにしています。
あとはやっぱり「カルガモ」ですね(笑)
ある会社に電話した時、保留し忘れたみたいで「〇〇さん、カルガモさんから電話でーす」といわれてました。またお客様から届いた封書の宛名が「株式会社カルガモ」だったりしました。
当時は、創業間もないころでしたので、むしろ「カルガモ?カルテモ?」みたいに、話題になってくれればいいかな、なんて思っておりました、はい。
勝:「カルテモ」という社名を付け、創業20周年を迎えましたが社名に関して何か思うことはありますか?何か感想などをいただけると嬉しいです。
例えばぴったりの名前だったな、こういう名前もよかったな、等。
内:
造語ということもあり、創業時は、社名を口にするのが少し恥ずかしいような気もしていましたが、20年経つとすっかり普通に「カルテモ」って言えるようになりましたね。私も身近な人たちにも浸透したからだと思いますが、聞き返されることがかなり減りました。(笑:でもたまにあります。。)
衣料販売の「ユニクロ」が、出てきたときちょっと違和感ある言葉に思えたことがありましたが、いまでは若者向け衣料の代名詞ともいえる存在です。
同じようにカルテモも多くの方になじんでいただければいいなぁ、と思う今日この頃です。
そういうことで個人的には、社名は「カルテモ」以外に考えられない存在になりました。
話は尽きないようですが、今回はこれでインタビュー記事を終了しようと思います。
これからも、世の中に「カルテモ」という名前が広く浸透するように、「翻訳と言えばカルテモだ!」とお客様に思っていただけるよう、スタッフ一同日々の業務を行ってまいります。
今後ともカルテモをよろしくお願い申し上げます。
株式会社カルテモ
広報担当
勝間田